1日目は藤ヶ谷名所に行った。
軍艦島に行くのには、結構な運が必要。以下の場合は欠航で、上陸するための天候条件を満たす日数は年間で約100日程度とのこと。
・風速5メートルを超える場合
・波の高さが0.5メートルを超える場合
・現場海域の視界距離が500メートル以下の場合
・誘導員が見学施設を安全に利用できないと判断した場合
・上記範囲内でも、客が安全に下船できないと船長が判断した場合
私たちが参加した日も、出航して島付近まで行ってみないと、上陸可能かどうかはわからないとのことであった。
このツアー、4000円するんですよ(上陸不可能だと何割か返金あるらしいけど)。上陸出来ないとなると、ちょっとお高いじゃないですか。
まぁでも…
最悪、外観だけ写真に収めて、SNSでアピールしてやるよ!!リア充を!!
という意気込みで。‘それっぽい’画が撮れれば長崎に来た意義は充分にあるという、貧乏くさい考え方で強行突破することになり、結果、運が良いことに上陸出来た。
(普段、素敵なレストランとか行っても(そもそもそんな事は稀)、食事は五感で楽しむものだとか言って写真撮ったりしないのに_(:3 」∠)_)
軍艦島までは、船で40分程度。懸念事項であった船酔いについては、酔い止めを服薬すれば問題なかった。(
プラシーボ効果ってすごいね★)酔うかもしれないから…といって、船内のトイレ付近の座席を確保するよりも、船外の座席で海風に吹かれながらのクルーズの方がガソリン臭くないし(この臭いが酔いを誘発させる気がする)、景色も楽しめて個人的には一石二鳥だった。
ところで、
皆様は軍艦島についてどんなイメージをお持ちですかね?(突然の問いかけ)
かく言う私は『なんか名前がかっこいい』『藤ヶ谷くんのロケ地♡』『無人島なら、そこで藤ヶ谷くんと共同生活営みたい!!!』程度だった。しかしながら、ガイドを聞き、この島の歴史を知ることで、この考えがいかに浅はかであったのか、大して日本の歴史に目を向けて来なかった己を恥じる結果となった。
↓上陸して直ぐの写真。まだ、見学者プレートの色が藤北だと浮かれてた(病気)
軍艦島(
端島)とは、かつては海底炭鉱によって栄え、東京の9倍以上の人口密度を有していたが、閉山とともに島民が島を離れてしまったために、無人となった島である。
廃墟を見て『(閉山したのは戦前だと思っていた為)昔の建物がしっかり残っていてすごい』と感じていたが、 閉山したのは1974年の1月、無人島になったのは同年の4月と聞いて驚いた。高波の被害があったとはいえ、学校や病院、商店の他に、映画館やパチンコ店、スナック等の娯楽施設までもが充実していた島が、人が去って僅か42年で、ここまで荒廃してしまうとは。
街というものは人の営みが造り出し、人が支えているのだということを改めて感じさせられた。今まで、馴染みある街を失うかもしれないだなんて、考えてみたことがなかった。
軍艦島を故郷に持つ人々は、ふるさとが段々に荒廃していく様を眺めて何を思うのだろうか。
時々、周りに何もない実家や、ゴタついてる東京の街に嫌気がさすことがある。私に似合う街は、他にもあるはずだと過信してしまうことがある。しかし、何だかんだで思い出の詰まった街がなくなるのは、悲しいことである。絶対にイヤだ。大好きな街の存続と繁栄のために…私も日本の未来を担う者の一員として、真面目に働き、経済を回そうと、文句ばかりの普段の生活を少しだけ顧みた。(だから早速有言実行!!ということで、キスマイのカウコン団扇を自分用に3つも買いました。決して、飾る用と保存用と何かあった時のために用←これが1番謎wwじゃないよ?!経済のためだよ?!ほんとだよ?!信じて!!!)
島の
保全の為の整備は行っているが、基本的にはありのままの無人島の為、じわじわと景色が変わるとのこと。また数年後に今回撮った写真と見比べつつ、訪れてみたいと感じた。
軍艦島は、『異世界みたいでなんかカッコいい』だけでは済まない場所だった。
上陸すると貰える
軍艦島上陸証明書も嬉しかった。大切な思い出の品のひとつ。
※ツアー会社にもよるかもしれないですが、見学はサクサク進みます。写真を撮る時間はあまりありません(学校の避難訓練並みに「集団行動!」と注意をされる)。
上陸前は『たいぴが写真撮ってたところで私も写真撮るの~♡』と意気込んでいた私ですが、藤ヶ谷君が写真を撮った場所を調べている間に、次の場所へと案内されたため撮り逃しました。
上陸までの40分間、KISS MY NAGASAKIのパンフを見ずに、
「ねぇねぇ!!山椒ちゃん見て!!あの人、さっきから自撮りばっかりしてるwwwちょっとパーフェクトヒューマンに似てない?!wwww」
「それ思ってたwwwマジ、パーフェクトヒューマンだわwww」
「船の端っこでめっちゃキメてポージングしてるけど、酔わないのかな?www」
「NAKATAだから酔わないんだよwwww」
という風に、サングラス掛けてる若干顔が長い男性を小声でイジってる場合じゃなかったわ。(本当にごめんなさい)
あと、NAKATAも酔うときは酔うと思う。あの人、たぶん、人間だもん。
-軍艦島編おわり-